volta setup

シェル統合とパス設定を有効にします。

使用法

bash

volta setup

説明

volta setupコマンドは、Voltaをシェルと統合するために必要な設定を行います。このコマンドは通常、Voltaの初回インストール時に自動的に実行されますが、手動で実行することも可能です。

動作

シェル設定ファイルの更新

volta setupは、使用しているシェルに応じて適切な設定ファイルを更新します：

Bash: ~/.bashrc, ~/.bash_profile, ~/.profile
Zsh: ~/.zshrc
Fish: ~/.config/fish/config.fish

環境変数の設定

以下の環境変数が設定されます：

bash

export VOLTA_HOME="$HOME/.volta"
export PATH="$VOLTA_HOME/bin:$PATH"

シムの作成

Voltaは以下のツール用にシム（shim）を作成します：

node
npm
npx
yarn
pnpm（pnpmサポートが有効な場合）

例

基本的な使用法

bash

# 手動でVolta設定を実行
volta setup

# 設定が正常に適用されたか確認
source ~/.bashrc  # または使用しているシェルの設定ファイル

# Voltaが正常に動作することを確認
volta --version

特定のシェルでの設定

bash

# 現在のシェルを確認
echo $SHELL

# 設定を手動で適用
volta setup

# 新しいターミナルセッションを開始
exec $SHELL

インストール時の自動実行

通常、volta setupはVoltaインストール時に自動的に実行されます：

bash

# Unix系システムでのインストール
curl https://get.volta.sh | bash
# 自動的に `volta setup` が実行される

# Windowsでのインストール
# MSIインストーラーが自動的に環境変数を設定

手動設定が必要な場合

インストール時にセットアップをスキップした場合

bash

# セットアップをスキップしてインストールした場合
curl https://get.volta.sh | bash -s -- --skip-setup

# 後で手動でセットアップを実行
volta setup

設定ファイルの破損

bash

# シェル設定ファイルが破損した場合
volta setup

# または、設定を再適用
source ~/.bashrc

新しいシェルへの移行

bash

# Bashからzshに移行した場合
chsh -s /bin/zsh

# 新しいシェルでセットアップを実行
volta setup

実行される変更の詳細

Bash設定

~/.bashrcまたは~/.bash_profileに以下が追加されます：

bash

export VOLTA_HOME="$HOME/.volta"
export PATH="$VOLTA_HOME/bin:$PATH"

Zsh設定

~/.zshrcに以下が追加されます：

bash

export VOLTA_HOME="$HOME/.volta"
export PATH="$VOLTA_HOME/bin:$PATH"

Fish設定

~/.config/fish/config.fishに以下が追加されます：

fish

set -gx VOLTA_HOME "$HOME/.volta"
set -gx PATH "$VOLTA_HOME/bin" $PATH

トラブルシューティング

権限エラー

bash

# 設定ファイルの権限を確認
ls -la ~/.bashrc

# 権限が不足している場合
chmod 644 ~/.bashrc

# 再度セットアップを実行
volta setup

重複した設定エントリ

bash

# 重複したVolta設定を削除
grep -v "VOLTA_HOME\|volta/bin" ~/.bashrc > ~/.bashrc.tmp
mv ~/.bashrc.tmp ~/.bashrc

# 新しい設定を追加
volta setup

シェルが検出されない

bash

# 現在のシェルを確認
echo $SHELL

# 手動でシェル設定ファイルを指定
SHELL=/bin/bash volta setup

カスタム設定

カスタムVOLTA_HOME

bash

# カスタムディレクトリを使用する場合
export VOLTA_HOME="/opt/volta"
volta setup

# 設定を確認
echo $VOLTA_HOME
echo $PATH

複数のシェルでの設定

bash

#!/bin/bash
# setup-all-shells.sh

# Bashの設定
if [ -f ~/.bashrc ]; then
    volta setup
fi

# Zshの設定
if [ -f ~/.zshrc ]; then
    SHELL=/bin/zsh volta setup
fi

# Fishの設定
if [ -d ~/.config/fish ]; then
    SHELL=/usr/bin/fish volta setup
fi

CI/CDでの使用

Docker内での設定

dockerfile

FROM ubuntu:20.04

# Voltaをインストール
RUN curl https://get.volta.sh | bash

# 手動でセットアップ（非対話的環境のため）
RUN /root/.volta/bin/volta setup

# 環境変数を設定
ENV VOLTA_HOME="/root/.volta"
ENV PATH="$VOLTA_HOME/bin:$PATH"

# Node.jsをインストール
RUN volta install node@18

GitHub Actions

yaml

name: Setup Volta
on: [push]

jobs:
  setup:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - name: Install Volta
        run: |
          curl https://get.volta.sh | bash
          echo "$HOME/.volta/bin" >> $GITHUB_PATH
      
      - name: Verify setup
        run: |
          volta --version
          volta list

設定の確認

環境変数の確認

bash

# Volta関連の環境変数を確認
env | grep VOLTA

# PATHにVoltaが含まれているか確認
echo $PATH | grep volta

シムの確認

bash

# シムが正しく作成されているか確認
ls -la ~/.volta/bin/

# シムが動作するか確認
which node
which npm
which yarn

設定ファイルの確認

bash

# シェル設定ファイルでVolta設定を確認
grep -n "VOLTA" ~/.bashrc ~/.zshrc ~/.config/fish/config.fish 2>/dev/null

ベストプラクティス

1. 定期的な設定確認

bash

#!/bin/bash
# check-volta-setup.sh

echo "=== Volta設定確認 ==="
echo "VOLTA_HOME: $VOLTA_HOME"
echo "PATH contains volta: $(echo $PATH | grep -o volta || echo 'No')"
echo "Volta version: $(volta --version 2>/dev/null || echo 'Not found')"

# シムの確認
echo "=== シム確認 ==="
for tool in node npm yarn; do
    which_output=$(which "$tool" 2>/dev/null)
    if [[ "$which_output" == *"volta"* ]]; then
        echo "$tool: OK (via Volta)"
    else
        echo "$tool: Warning (not via Volta)"
    fi
done

2. バックアップの作成

bash

# 設定変更前にバックアップを作成
cp ~/.bashrc ~/.bashrc.backup.$(date +%Y%m%d)

# Volta設定を実行
volta setup

# 変更を確認
diff ~/.bashrc.backup.$(date +%Y%m%d) ~/.bashrc

3. チーム用の統一設定

bash

#!/bin/bash
# team-volta-setup.sh

echo "チーム用Volta設定を開始..."

# Voltaをインストール（未インストールの場合）
if ! command -v volta &> /dev/null; then
    echo "Voltaをインストール中..."
    curl https://get.volta.sh | bash
fi

# セットアップを実行
volta setup

# 基本ツールをインストール
volta install node@18.17.0
volta install npm@9.8.0

echo "設定完了！新しいターミナルセッションを開始してください。"

注意事項

Windows環境

Windowsでは、volta setupはPowerShellやコマンドプロンプトの設定ではなく、システムの環境変数を設定します。MSIインストーラーを使用した場合、通常は自動的に設定されます。

既存のNode.js環境

Voltaをインストールする前に既存のNode.js環境（nvm、n、システムインストールなど）がある場合、PATH の順序に注意してください。Voltaのパスが他のNode.js管理ツールより前にある必要があります。

volta setup ​

使用法 ​

説明 ​

動作 ​

シェル設定ファイルの更新 ​

環境変数の設定 ​

シムの作成 ​

例 ​

基本的な使用法 ​

特定のシェルでの設定 ​

インストール時の自動実行 ​

手動設定が必要な場合 ​

インストール時にセットアップをスキップした場合 ​

設定ファイルの破損 ​

新しいシェルへの移行 ​

実行される変更の詳細 ​

Bash設定 ​

Zsh設定 ​

Fish設定 ​

トラブルシューティング ​

権限エラー ​

重複した設定エントリ ​

シェルが検出されない ​

カスタム設定 ​

カスタムVOLTA_HOME ​

複数のシェルでの設定 ​

CI/CDでの使用 ​

Docker内での設定 ​

GitHub Actions ​

設定の確認 ​

環境変数の確認 ​

シムの確認 ​

設定ファイルの確認 ​

ベストプラクティス ​

1. 定期的な設定確認 ​

2. バックアップの作成 ​

3. チーム用の統一設定 ​

関連コマンド ​

注意事項 ​

Windows環境 ​

既存のNode.js環境 ​

volta setup

使用法

説明

動作

シェル設定ファイルの更新

環境変数の設定

シムの作成

例

基本的な使用法

特定のシェルでの設定

インストール時の自動実行

手動設定が必要な場合

インストール時にセットアップをスキップした場合

設定ファイルの破損

新しいシェルへの移行

実行される変更の詳細

Bash設定

Zsh設定

Fish設定

トラブルシューティング

権限エラー

重複した設定エントリ

シェルが検出されない

カスタム設定

カスタムVOLTA_HOME

複数のシェルでの設定

CI/CDでの使用

Docker内での設定

GitHub Actions

設定の確認

環境変数の確認

シムの確認

設定ファイルの確認

ベストプラクティス

1. 定期的な設定確認

2. バックアップの作成

3. チーム用の統一設定

関連コマンド

注意事項

Windows環境

既存のNode.js環境